主な疾患
運動症群
●発達性協調運動症(Developmental Coordination Disorder=DCD)
日常生活では複数の動作を無意識に組み合わせて活動を行っていますが、その年齢では習得する運動技能が低く、日常生活に支障をきたします。不器用なため行動が遅く、不正確になりやすいです。
例えば、「物を掴むのが下手で落としたり壊してしまう」「箸、ハサミや刃物を使うことがスムーズにできない」「字が汚い」「運動(球技、縄跳びや水泳)がとても苦手」などがあり、これからが複数の場面でみられることが通常です。
20人に1人くらいの割合でみられるので頻度は比較的高いです。また限局性学習症(学習障害)や注意欠如多動症(ADHD)との併存がよくみられます。不器用さに続いては青年期においても続くことが多く反復トレーニングで克服できる訳ではないため、苦手なことばかりにフォーカスするのではなく、特性を周りの大人が理解し本人が生活しやすくなるように配慮をしてあげることがよいでしょう。
主な疾患
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うつ病
誰もが耳にしたことがあると思われる代表的な病気です。憂鬱な気持ちや意欲が出ないことが続いていませんか?
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双極性障害(躁うつ病)
うつ状態だけでなく、極端に調子がよくなって活発な期間がある方は躁うつ病の可能性があります。うつ病とは治療が異なるので注意が必要です。
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統合失調症
悪口を言われる、狙われているといった幻聴や妄想などを症状とする病気です。100人に1人くらいの割合でみられます。
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認知症
物忘れ、新しいことが覚えられない、判断力の低下などにより日常生活に支障をきたす病気です。
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適応障害
強いストレスを受け続けると様々な心身の症状が出ることがあります。
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自律神経失調症
自律神経(交感神経と副交感神経のバランス)が不調をきたすことで様々な心身の症状が出ることがあります。
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不眠症
なかなか寝付けない、何度も目が覚めるなど睡眠の問題で苦しんでいませんか?
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パニック障害
場所と時間を選ばず、突然パニック発作が生じ、日常生活に支障をきたす病気です。
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強迫性障害
強迫観念と言われる強い不安感を打ち消すための行動により、日常生活に支障をきたす病気です。
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身体表現性障害
いくら検査しても病気が見つからないにも関わらず身体症状が持続し、日常生活に支障をきたす病気です。
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社交不安障害
会議や発表など注目を浴びる場面の時に強い不安感や身体症状が出ることで日常生活に支障をきたす病気です。
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神経発達症(発達障害)
「生まれもった脳の機能の偏りから生じる様々な特性(個性)により、日常生活に困りごとが生じている状態です。
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知的能力障害群
知的能力と社会生活への適応機能の遅れがあり、日常生活に困難をきたします。
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コミュニケーション症群(吃音など)
自分の意志を伝えたり、相手の意志を伝えることが苦手で日常生活に支障をきたします。
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自閉スペクトラム症 ASD
臨機応変な対人関係や、自分の関心・やり方・ペースが崩れることが苦手な特性を持つ発達障害のひとつです。ごく軽度から重度まで特性の程度は様々です。
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注意欠如多動症(AD/HD)
子供では多動や衝動性が目立ち、成人では不注意症状で困る方が多いです。発達障害のひとつで、近年注目度が増している病気です。
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学習障害(限局性学習症)
知能は正常にもかかわらず、特定の部分の学習が極端に苦手な特性をもつ発達障害のひとつです。知能が正常であるため気がつかれにくいようです。
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運動症群
運動や動作のぎこちなさ、姿勢の乱れから日常生活に支障をきたします。
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チック症
子どもに多く、意図せずに声が出てしまったり、不規則な動きが出てしまう病気です。
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重ね着症候群
自閉スペクトラム症が基底障害にあり、二次障害として様々な症状や病気を生じている状態です。
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分離不安
母親などの愛着対象から離れることに対して、年齢と不相応に強烈な不安を感じる状態です。
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場面緘黙症(社交不安症)
家などでは普通に話すことができるのに、学校などの「特定の場面」で声を出すことができない状態が続くことです。
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愛着障害
養育者との愛着が何らかの理由で形成されず、子どもの情緒や対人関係に問題が生じる状態です。
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抜毛症
子どもに多く、自分で自分の毛髪を抜いてしまいます。