主な疾患
愛着障害
愛着障害とは子どもの頃に養育者(母親や父親など)から適切でない養育環境、そして虐待(精神的、身体的)などの体験により、5歳前後から生じる過度な恐れ(恐怖感)、警戒心、そして社会的な相互交流の乏しさ、自分そして他者への攻撃性、自尊心の低さなどを呈するものとされています。
愛着とは子どもの情動面や情緒面の基盤となるものであり、人格形成には非常に大きな働きをもたらします。0歳から3歳くらいまでの子どもにとっては、母などのを中心とした養育者との愛着関係がとても大切です。イギリスの小児科医ウィニコットは著書の中で「5歳までに親が子どもと適切に関わることができれば精神疾患を大幅に減らせるだろう」と語っています。
これらがうまくいかずに、子どもが持続的に大きなストレス下におかれると、反応性愛着障害と呼ばれる状態になります。愛着障害でありながらも発達障害であるADHD、自閉症スペクトラム障害(アスペルガー)と似た症状を呈することもあるため非常に診断には難しいことがあります。
またADHDや発達障害がベースにある子どもの場合、愛着障害の影響で特性がより顕著になるなど複雑化するケースもみられます。
【治療】
愛着障害の治療の基本は心理的な治療(カウンセリング)が主体となります。
またADHD治療薬や少量の抗精神薬を使用することで情緒が安定することもあります。
主な疾患
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うつ病
誰もが耳にしたことがあると思われる代表的な病気です。憂鬱な気持ちや意欲が出ないことが続いていませんか?
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双極性障害(躁うつ病)
うつ状態だけでなく、極端に調子がよくなって活発な期間がある方は躁うつ病の可能性があります。うつ病とは治療が異なるので注意が必要です。
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統合失調症
悪口を言われる、狙われているといった幻聴や妄想などを症状とする病気です。100人に1人くらいの割合でみられます。
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認知症
物忘れ、新しいことが覚えられない、判断力の低下などにより日常生活に支障をきたす病気です。
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適応障害
強いストレスを受け続けると様々な心身の症状が出ることがあります。
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自律神経失調症
自律神経(交感神経と副交感神経のバランス)が不調をきたすことで様々な心身の症状が出ることがあります。
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不眠症
なかなか寝付けない、何度も目が覚めるなど睡眠の問題で苦しんでいませんか?
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パニック障害
場所と時間を選ばず、突然パニック発作が生じ、日常生活に支障をきたす病気です。
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強迫性障害
強迫観念と言われる強い不安感を打ち消すための行動により、日常生活に支障をきたす病気です。
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身体表現性障害
いくら検査しても病気が見つからないにも関わらず身体症状が持続し、日常生活に支障をきたす病気です。
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社交不安障害
会議や発表など注目を浴びる場面の時に強い不安感や身体症状が出ることで日常生活に支障をきたす病気です。
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発達障害(自閉スペクトラム症)
臨機応変な対人関係や、自分の関心・やり方・ペースが崩れることが苦手な特性を持つ発達障害のひとつです。ごく軽度から重度まで特性の程度は様々です。
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重ね着症候群
自閉スペクトラム症が基底障害にあり、二次障害として様々な症状や病気を生じている状態です。
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注意欠如多動症(AD/HD)
子供では多動や衝動性が目立ち、成人では不注意症状で困る方が多いです。発達障害のひとつで、近年注目度が増している病気です。
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学習障害
知能は正常にもかかわらず、特定の部分の学習が極端に苦手な特性をもつ発達障害のひとつです。知能が正常であるため気がつかれにくいようです。
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分離不安
母親などの愛着対象から離れることに対して、年齢と不相応に強烈な不安を感じる状態です。
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愛着障害
養育者との愛着が何らかの理由で形成されず、子どもの情緒や対人関係に問題が生じる状態です。
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場面緘黙症
家などでは普通に話すことができるのに、学校などの「特定の場面」で声を出すことができない状態が続くことです。
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抜毛症
子どもに多く、自分で自分の毛髪を抜いてしまいます。
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チック症
子どもに多く、意図せずに声が出てしまったり、不規則な動きが出てしまう病気です。