児童ナイトケア「ひびき」療育・学習支援
ナイトケア「ひびき」ってなに?
当院のナイトケア「ひびき」では、一人ひとりのお子さまの発達や状態に応じ、医学的、心理学的、教育学的アプローチを通じてお子さまのソーシャルスキル、情緒の発達、学習をサポートします。
またお子さまの発達における悩みや疑問をご家族と一緒に考え、お子さまの状況の改善に向けてお手伝いします。
希望される方には、スタッフによる送迎も行っております。
「ひびき」はナイトケアという診療行為の一環ですので医療保険の対象となります。
子ども医療費助成制度をご利用の場合は利用料は無料です(名古屋市、北名古屋市、清須市、豊山町、春日井市では18歳に達する年度まで無料です)
「ひびき」でなにをしてるの?
ひびきでは、お子さまの成長段階にあわせて、本人の意思を尊重しながら「出来た!」へのステップアップを目指しています。
☆療育プログラム
学校や自宅とは別の安心して過ごせる居場所となり、「楽しい」「できた」と本人が前向きになるプログラムを準備しています。
工作、ゲーム大会、お菓子作り、夏祭りやハロウィンなど季節に合わせたプログラムを行っています。
☆SST(ソーシャルスキルズトレーニング)
5人程の小グループにおいて、ゲームやワークを通して社会的スキル「自分の気持ちやニーズを他の人に伝えていく行動」の取得を目指します。
他の人に認めてもらう体験から、自己肯定感を高めることもSSTの目的のひとつです。
現在は、第1、3月曜日に予約制で行っております。
☆学習支援
・学習サポート:
自宅では勉強に身が入らなかったり、家族による指導では感情的になってしまって困っているなどのお悩みをよくお聞きします。
環境を変えて「分かった!」体験から勉強に対するモチベーションを上げる支援を行います。
毎週火曜日と水曜日に予約制で行っており、少人数制で宿題やテスト勉強などの日常学習を支援します。
大手予備校で学習指導や進路指導の勤務経験があり特別支援教育支援員養成講座の受講を完了した女性スタッフが対応します。
・個別学習支援
LD(学習障害)のお子様に対して、読み・書き・計算を中心とした支援をお子様のペースに合わせてマンツーマンの指導を行います。
集団教育では体験が難しかった「できた!」という体験を知ることができるように、お子様に合わせた楽しく学べる教材で学習を進めていきます。
限局性学習障害については、診療案内の主な症状のページをご参照ください。https://otaimentalclinic.com/course/learningdisability
毎週金曜日に予約制で行っており、マンツーマンの指導を行います。
臨床心理士・公認心理師・小学校教諭一種免許を持ち、学習障害の指導経験があり、特別支援教育支援員養成講座の受講を完了した女性スタッフが担当します。
スタッフはどんな人?
国家資格をもつスタッフが子どもたちの成長を様々な角度からサポートしています。
精神保健福祉士3名
・放課後等デイサービスや多機能型児童デイサービスで勤務経験があるスタッフ
・精神科病院の相談員として勤務しているスタッフ
が子どもたちの成長をサポートします。
看護師1名
・大学病院精神科病棟で勤務経験があり、チャイルドカウンセラー・児童発達支援士・SSTスペシャリストの資格を持ち、学生時代は大手予備校で不登校生を多く担当して心の不調を支えてきました。SST(ソーシャルスキルストレーニング)や学習支援を実施しています。
公認心理師2名
・小学校教諭1種免許、幼稚園教諭2種免許の資格を持ち、SST(ソーシャルスキルストレーニング)、ペアレントトレーニング、個別学習支援を実施しています。クリニックでカウンセリングや心理検査も担当しています。
社会福祉士1名
・学習支援を担当しています。精神保健福祉士の取得を目指して研鑽です。
現役高校教師
・理系科目を中心に高校や大学の受験対策を含めた分かりやすい指導を心がけています。
療育事例をご紹介します。
小学校の低学年から不登校気味で、家では昼夜逆転、一人でゲームをしながら1日を過ごす小学6年生のA君。
目標 | 家の外に出よう! |
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STEP1:ひびきに週1回、2回来てみよう!
この目標はすぐに達成!
STEP2:最初はひびきで寝て過ごすことが多かったが、来るだけでOK!
無理には活動に誘いません
STEP3:鉛筆を持ってみよう!
自分の名前を書く練習からスタート!
STEP4:ほかの子どもたちの輪に入ってみよう!
他の子どもたちに興味を示し始めたタイミングをスタッフは見逃しません!
STEP5:生活リズムを整えて、毎日来ることができるようになろう!
A君の表情が明るくなり、楽しむ姿が見られるようになったタイミングで毎日の入室に誘いました
スタッフコメント | 家の外に出ることがあまりなかったA君ですが、遊ぶ・学ぶことは楽しい!と本人が感じられることに関連付けた課題を工夫して行うことで、本人の意欲を引き出しました。 |
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中学2年生の時に不登校になりひびきに入室。中学3年生の時に復学したBさん。
目標 | 高校に行きたい! |
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STEP1:中学2年の時に、「高校に行きたい」という本人の強い意思を確認。中学3年の進級を機に復学を決意。
不安な様子のBさんに寄り添います
STEP2:中学3年生で復学したものの、原因不明の体調不良が続き欠席が増え始める。担任の先生は出席日数や学業の遅れから高校進学には否定的。落ち込むBさん。
話をたくさん聞いてひびきで支えます
STEP3:「制服を着て高校に通いたい!」「福祉関係の仕事をしたい!」という将来の夢を再確認。毎日の学習支援を受けることを決意。
STEP4:ひびきと学校と連携しながら受験。
本人の希望に沿って、関係機関と情報共有します
STEP5:高校合格!
スタッフコメント | 不登校となってひびきに来て、一緒に話や勉強をしながら復学を決意。しかし、再登校後も原因不明の体調不良に悩まされ、出席・欠席を繰り返した日々。さらに、担任の先生からは高校進学は難しいと言われ、悩み苦しんでくじけそうになりました。 |
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教室の内容
①開校日 | 月~金(祝日、クリニック休診日はお休みです。) |
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②開校時間 | 月~金 16:00~20:00 |
③ご利用料金 | 「ひびき」はナイトケアという診療行為の一環ですので医療保険の対象となります。 子ども医療費助成制度をご利用の場合は利用料は無料です(名古屋市、北名古屋市、清須市、豊山町、春日井市では18歳に達する年度まで無料です) 自立支援医療制度をご利用の場合は1日あたり通常の診療料の1割負担(およそ500円程度)になります。 |
※詳細につきましては、診察時にお尋ねください。