主な疾患
分離不安
分離不安とは、母親などの家族と常に一緒でないと不安で、離れられないという状態です。
分離不安から、幼稚園や学校に行けないということもあるかもしれません。なんらかのストレスが原因で一時的に不安がたかまっている状況や、ベースに発達障害などの要因がある場合などが考えられます。本人を安心させるような関わりをしながら、原因を考えていくことが大切です。
【具体例】
6歳、女児。小学校入学後すぐに、不登校になりました。母親と離れるのが苦痛で、朝登校を促されると大泣きして、動こうとしません。家の中でも常に母親にくっついています。外出中も母親のそばから離れず、「お母さんが見えるところにいないと自分は誘拐される」と訴えます。
【有病率】
アメリカの成人における分離不安症の12か月有病率は0.9~1.9%です。子どもでは6~12か月有病率がおよそ4%程度と見積もられています。子どもでは男女差は見られませんが、成人では女性のほうに多く見られます。
【経過】
典型的には、寛解と増悪の期間があります。ただし、家族からの分離が起こるかもしれないことへの不安や、分離が起こる状況(例:進学や就職で1人暮らしを始めるなど)を避ける行動が、成人になるまで続く人もいます。
【治療】
分離不安障害の初期治療には、認知行動療法、家族教育、家族精神療法など、多様な治療が推奨されています。薬物療法では、SSRⅠが有効であるとわかっています。
主な疾患
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うつ病
誰もが耳にしたことがあると思われる代表的な病気です。憂鬱な気持ちや意欲が出ないことが続いていませんか?
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双極性障害(躁うつ病)
うつ状態だけでなく、極端に調子がよくなって活発な期間がある方は躁うつ病の可能性があります。うつ病とは治療が異なるので注意が必要です。
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統合失調症
悪口を言われる、狙われているといった幻聴や妄想などを症状とする病気です。100人に1人くらいの割合でみられます。
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認知症
物忘れ、新しいことが覚えられない、判断力の低下などにより日常生活に支障をきたす病気です。
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適応障害
強いストレスを受け続けると様々な心身の症状が出ることがあります。
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自律神経失調症
自律神経(交感神経と副交感神経のバランス)が不調をきたすことで様々な心身の症状が出ることがあります。
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不眠症
なかなか寝付けない、何度も目が覚めるなど睡眠の問題で苦しんでいませんか?
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パニック障害
場所と時間を選ばず、突然パニック発作が生じ、日常生活に支障をきたす病気です。
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強迫性障害
強迫観念と言われる強い不安感を打ち消すための行動により、日常生活に支障をきたす病気です。
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身体表現性障害
いくら検査しても病気が見つからないにも関わらず身体症状が持続し、日常生活に支障をきたす病気です。
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社交不安障害
会議や発表など注目を浴びる場面の時に強い不安感や身体症状が出ることで日常生活に支障をきたす病気です。
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発達障害(自閉スペクトラム症)
臨機応変な対人関係や、自分の関心・やり方・ペースが崩れることが苦手な特性を持つ発達障害のひとつです。ごく軽度から重度まで特性の程度は様々です。
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重ね着症候群
自閉スペクトラム症が基底障害にあり、二次障害として様々な症状や病気を生じている状態です。
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注意欠如多動症(AD/HD)
子供では多動や衝動性が目立ち、成人では不注意症状で困る方が多いです。発達障害のひとつで、近年注目度が増している病気です。
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学習障害
知能は正常にもかかわらず、特定の部分の学習が極端に苦手な特性をもつ発達障害のひとつです。知能が正常であるため気がつかれにくいようです。
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分離不安
母親などの愛着対象から離れることに対して、年齢と不相応に強烈な不安を感じる状態です。
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愛着障害
養育者との愛着が何らかの理由で形成されず、子どもの情緒や対人関係に問題が生じる状態です。
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場面緘黙症
家などでは普通に話すことができるのに、学校などの「特定の場面」で声を出すことができない状態が続くことです。
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抜毛症
子どもに多く、自分で自分の毛髪を抜いてしまいます。
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チック症
子どもに多く、意図せずに声が出てしまったり、不規則な動きが出てしまう病気です。