主な疾患

適応障害

 適応障害は強いストレスを受け続けたことにより、気持ちの落ち込み、意欲低下、不安やイライラ、不眠といった症状がみられます。休日や環境変化などでストレスがから遠ざかると、比較的すぐに症状が軽減することが多く、症状は動揺性です。
 しかし適応障害の状態が続くと、うつ病や不安障害へと移行してしまうこともありますので早めに医療機関を受診し適切な治療を受けることが重要です。

 特に現代社会では、高ストレス社会といわれており、適応障害を発症する人が非常に多いと言われています。その原因として複雑化した人間関係だけではなく、昇進、転勤、進学、妊娠・出産などの環境変化、仕事や人生の価値観など多様化しており、そのために多くの場面でストレスを感じることが考えられます。

【治療方針】
 適応障害の治療としては、薬物療法で落ち込みや不安の症状を緩和させ心身のバランスを改善できるように整えるだけではなく、ストレスへの調整が重要になります。症状の原因となっている環境やストレスを減らすように環境調整をすることです。
 しかし、それだけだと病気のためにストレス耐性が極端に下がってしまっている状態ですので、十分に療養できるように環境の見直しをすることも必要です。仕事のストレスが原因になっている場合には、時短勤務や配置転換だけではなく、休職などの配慮も必要になることもあります。ストレスの負荷を下げることは急性期の治療では非常に重要なのですが、ストレス負荷を減らした状態で長期間過ごすことは、本人のストレスに対する対応力までも低下させてしまうこともあります。そのため、症状が少し落ち着いてきたところで外出や、買い物、読書や運動などの他者とのかかわりや、人々が過ごしている場所への外出といった行動を繰り返すなど少しずつ日常生活や社会生活のストレスを増やしていく事も重要です。

 また同時に、適応障害になりやすい性格としても、周囲の評価や周囲との人間関係に非常に敏感などの考え方のクセなどがあることもあるので、そのようなクセや考え方の見直しも心理療法やカウンセリングを通して取り組むことも重要です。

主な疾患

  1. うつ病

    うつ病

    誰もが耳にしたことがあると思われる代表的な病気です。憂鬱な気持ちや意欲が出ないことが続いていませんか?

  2. 双極性障害(躁うつ病)

    双極性障害(躁うつ病)

    うつ状態だけでなく、極端に調子がよくなって活発な期間がある方は躁うつ病の可能性があります。うつ病とは治療が異なるので注意が必要です。

  3. 統合失調症

    統合失調症

    悪口を言われる、狙われているといった幻聴や妄想などを症状とする病気です。100人に1人くらいの割合でみられます。

  4. 認知症

    認知症

    物忘れ、新しいことが覚えられない、判断力の低下などにより日常生活に支障をきたす病気です。

  5. 適応障害

    適応障害

    強いストレスを受け続けると様々な心身の症状が出ることがあります。

  6. 自律神経失調症

    自律神経失調症

    自律神経(交感神経と副交感神経のバランス)が不調をきたすことで様々な心身の症状が出ることがあります。

  7. 不眠症

    不眠症

    なかなか寝付けない、何度も目が覚めるなど睡眠の問題で苦しんでいませんか?

  8. パニック障害

    パニック障害

    場所と時間を選ばず、突然パニック発作が生じ、日常生活に支障をきたす病気です。

  9. 強迫性障害

    強迫性障害

    強迫観念と言われる強い不安感を打ち消すための行動により、日常生活に支障をきたす病気です。

  10. 身体表現性障害

    身体表現性障害

    いくら検査しても病気が見つからないにも関わらず身体症状が持続し、日常生活に支障をきたす病気です。

  11. 社交不安障害

    社交不安障害

    会議や発表など注目を浴びる場面の時に強い不安感や身体症状が出ることで日常生活に支障をきたす病気です。

  12. 発達障害(自閉スペクトラム症)

    発達障害(自閉スペクトラム症)

    臨機応変な対人関係や、自分の関心・やり方・ペースが崩れることが苦手な特性を持つ発達障害のひとつです。ごく軽度から重度まで特性の程度は様々です。

  13. 重ね着症候群

    重ね着症候群

    自閉スペクトラム症が基底障害にあり、二次障害として様々な症状や病気を生じている状態です。

  14. 注意欠如多動症(AD/HD)

    注意欠如多動症(AD/HD)

    子供では多動や衝動性が目立ち、成人では不注意症状で困る方が多いです。発達障害のひとつで、近年注目度が増している病気です。

  15. 学習障害

    学習障害

    知能は正常にもかかわらず、特定の部分の学習が極端に苦手な特性をもつ発達障害のひとつです。知能が正常であるため気がつかれにくいようです。

  16. 分離不安

    分離不安

    母親などの愛着対象から離れることに対して、年齢と不相応に強烈な不安を感じる状態です。

  17. 愛着障害

    愛着障害

    養育者との愛着が何らかの理由で形成されず、子どもの情緒や対人関係に問題が生じる状態です。

  18. 場面緘黙症

    場面緘黙症

    家などでは普通に話すことができるのに、学校などの「特定の場面」で声を出すことができない状態が続くことです。

  19. 抜毛症

    抜毛症

    子どもに多く、自分で自分の毛髪を抜いてしまいます。

  20. チック症

    チック症

    子どもに多く、意図せずに声が出てしまったり、不規則な動きが出てしまう病気です。

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